こんにちは!ケップルのHR担当、山本です。
昨年夏に、地方自治体向けのシステム開発会社から金融知識を求められるスタートアップであるケップルへ転職したエンジニアの芹田さんに、ケップルのプロダクト開発のやりがいやチームでの仕事の進め方について聞いてみました!
Q. 入社までの経歴について教えてください
ファーストキャリアは、大学時代の友人に紹介された、自治体向けシステムを開発する群馬の会社でした。入社して3年ほど経った頃にデジタル庁が発足して、自治体向けのシステムを取り巻く環境が大きく変わりました。当時は新しいサービスを作る部署に所属していたのですが、同様のサービスを開発するスタートアップのスピード感を見て、そのような環境で開発に携わってみたい気持ちが徐々に芽生えていきました。転職を考える中で、エージェントから紹介されてケップルを知り、入社を決めました。
Q. ケップルへ入社を決めたきっかけは何ですか?
事業に関心があることに加え、CTO、エンジニアリングマネージャー、HR のメンバーとお話ししたときの人柄や雰囲気が決め手でした。CTO とは、ひたすら技術的な雑談で盛り上がり、とても波長が合うと感じました。
大学で C 言語から触れるようになり、前職では C# と TypeScript を主に利用していましたが、中には Delphi 使ってる人もいたという話をしたところ、 C# も TypeScript も Delphi もアンダース・ヘルスバーグが関わっていて彼に縁がありますね、という話になりました。
また、 React と Angular を使っていたという話をした時も、 Angular は魔法が多いという会話で盛り上がりましたね。技術そのものや、なぜその技術が好きなのか、逆に好きじゃない技術は何か、といった技術的な話の深掘りもして、そういった会話の中で CTO の開発経験の多さや技術に対する向き合い方を感じました。人柄的にも技術的にも共に働いてみたいと思いました。エンジニアリングマネージャーとは、主に働き方や、どのような組織にしていきたいかという話を聞かせてもらいました。
Q. ケップルではどのように開発を進めていますか?
まず、ボードメンバーが考えている事業拡大に向けたロードマップがあって、プロダクトマネージャーやプロダクトオーナーがそのロードマップをベースに、各プロダクトにメンバーの役割を落とし込んでいます。
私は基本的にKEPPLE DB をメインに担当していますが、必要な機能をプロダクトマネージャーやプロダクトオーナーがリストアップし、それをベースにデザイナーがデザインを起こします。それぞれの機能については、実装までに必要な工数をエンジニア全員で考えています。その次に、リリースまでの現実的なスケジュールを、関わってる人全員で議論し、リリースに向けて動いていきます。
Q. いろんな部署と過程を経て具体的に動き出すんですね
直近だと、エンジニアから「『KEPPLE CRM』と『KEPPLE DB』を分離したい」という発信があり、同時にデザイナーからは、「分離するのであればプロダクトのデザインも変更をしたい」と発信がありました。他のメンバーも賛成だったのですが、議論を進める中で、その変更のために半年ほどはリリースが止まってしまうことが発覚しました。半年間アップデートが何もないというのは、プロダクトのデリバリーの観点で良くないのでスケジュールを組み替えてみたり。そういったところも、関わるメンバー全員で考えて進めています。
ある機能がリリースされるまでにさまざまな部署が関わり、多くの議論・検討が行われています。
Q. 入社後はどんな業務に携わりましたか?
最初は『KEPPLE』 というスタートアップメディアを中心に開発していました。昨年の夏頃に新機能をリリースしましたが、それまでは、掲載しているイベント情報やイベントレポート、ニュース情報が全て外部リンクでした。それを、社内で作成したコンテンツを表示できるように対応を行いました。
メディアの開発を通してケップルにおける開発の雰囲気を掴んだ後、『KEPPLE DB』を担当するようになりました。『KEPPLE DB』では、スタートアップのデータベースをより検索しやすくしたり、ブラウザ上の表示をより見やすいインターフェースに変更する開発を行っています。
Q. ケップルのエンジニアとして感じるやりがいは何ですか?
メンバーの立場からもプロダクトの方向性の決定に強く関与できるのは、スタートアップならではの面白さだと思います。
例えば 『KEPPLE DB』の開発であれば、企業の検索方法についてユーザーボイスが上がってきたときに、デザインや操作性の観点から、多面的な議論を積極的にしています。自分が納得できる形で作れるのは、大きなやりがいを感じますね。ケップルには、お互いに遠慮せず議論できる雰囲気があります。思ったことを赤裸々に伝え合おう、いくらでも聞くよみたいな雰囲気があるので、納得の行くまで議論ができます。
Q. プロダクトに関する議論はどれくらいのペースでしていますか?
週に1回2時間、プロダクトに関わるメンバー全員が集まるミーティングをしています。少し前までは、プロダクトオーナーやプロダクトマネージャーから要求定義書が上がったときに、プロジェクトマネージャーを介して伝言ゲームのように開発が進められていました。組織が大きくなる過程で部署間の距離が遠くなり、『KEPPLE DB』の開発をより円滑にするために、全員が集まるミーティングを設定しています。
参加人数が多いので全員集合するのは難しいのですが、伝言ゲームの時間的・情報的なロスを考えると、1つのミーティングで全員集まった方が効率は良いです。機能やデザインなど、プロダクトに関するあらゆる意思決定を、各メンバーが意見を持ち寄って議論しています。
Q. スタートアップ領域に来て感じたことはありますか?
意思決定のスピード感ですね。発案から動き出すまでが早いですし、そこから実際に実行するまでもすごく早い。スタートアップだからという理由に加えて、ケップルだからということもあると思います。転職活動中も、ケップルは異様にレスポンスが早かったです。このスピード感は、ケップルの良さだと思っています。
Q. スタートアップならではの面白さはありますか?
一人ひとりの裁量が大きいですよね。また、プロダクトの方向性にエンジニアから積極的に関わっていける点も面白いです。『KEPPLE CRM』はローンチされてから4年ほど経っており、これからさらにプロダクト開発を加速していくために、内部のシステムで一つになっている『KEPPLE DB』と『KEPPLE CRM』を分離するというプロジェクトを進めています。このプロジェクトでは私が中心になって、他のエンジニアやCTOに相談しながら分離の方針・仕様を決め、実装を進めています。
技術スタックとしてはNestJS、Next.jsをメインに利用し、これまではREST APIで行っていた通信をGraphQLに置き換える挑戦をしています。加えて、バックエンドができていない状態でエンジニアとデザイナーがコンポーネントを見ながら認識を合わせたいという要求があったので、Storybookも新たに採用しました。
また、今まで読み込み中を表現するフラグが大量にあってその管理が大変だったので、React Suspenseで表現するような変更も考えています。技術の選定についてもエンジニア個人の裁量が大きく、責任を果たせば好きな方法を自ら選択できる文化がありますね。
Q. 入社されてから壁にぶつかった経験はありますか?
『KEPPLE DB』に初めて関わった時は、金融知識が乏しい状態だったので大変でしたね。わからないことだらけで、周囲にたくさん聞きました。社内には投資業務のプロフェッショナルも多く在籍しており、質問しやすい環境が整っているので、大変ではありましたが辛くはなかったです。
Q. リモートワークの環境下で、入社後はどのようにコミュニケーションを取っていましたか?
ケップルのSlackオーガニゼーションは、ケップルの開発組織であるKEPPLE CREATORS LABのチャンネルと、プロダクトごとのチャンネルがあります。初めは担当していたメディアの開発チャンネルに入っており、そのチャンネルで質問をすれば誰かしら教えてくれる環境でした。テキストだけで伝えづらいときは、Google Meetを使って口頭でのオンラインコミュニケーションを取るときもあります。
KEPPLE CREATORS LABはリモートワークを中心としながらも、他のメンバーと雑談する時間をとっていたり、 バーチャル空間オフィスのアプリを利用して、話しやすい雰囲気もあります。日々の朝会では、その日に行うことを各メンバーが話しており、わからないことはその場で質問できます。
リモートワークが主体だと「話かけづらい」「誰が何をやっているかわからない」という問題が発生しやすいものですが、そういったやりにくさは感じていません。
Q. キャリアビジョンについて教えてください。
マネジメントに進むよりはスペシャリストとして生きていきたいと思っています。身近な目標はCTOですね。本当に何でも知ってるんですよね。皆が迷って暗礁に乗り上げそうなときに方向性をきちんと出してくれるので、周囲からの信頼も厚いです。
幅広い知識を持っていて、裏付けがしっかりあるからこそ信頼できる1本道を示してくれますし、メンバーとの信頼関係も築いており人柄も良いので、説得力が違います。あの説得力と知識量と技術力が私の目標です。
Q. 未来のメンバーへメッセージをお願いします!
事業や組織として取り組みたいことはたくさんありますが、人的なリソースが追いついていません。広く認知されている技術を使っているため、エンジニアとしてのバックグラウンドの制約はほとんどありません。
ケップルのミッションやビジョンに共感し、スタートアップ市場を盛り上げたい人はぜひご応募ください!ケップルのプロダクトやサービスをより高めていくための議論ができることを、楽しみにしています。